米国株初心者がS&P500に連動したETFに投資をする
以前はMSCIコクサイに連動したインデックスファンドに積み立て投資をしていましたが、現在ではインデックスファンドへの投資は辞め、S&P500に連動したETFを中心に米国株に投資をしています。
米国株について語る前にまずはMSCIコクサイについて記載をします。
MSCIコクサイとは
日本を除く22ヵ国の先進国の株式から構成される株価指数です。日本人が先進国株式市場への投資を行う場合には、MSCIコクサイをベンチマークとすることがほとんどです。アメリカの「MSCI,inc.」が日本向けに設定した指数のため、「MSCI Kokusai Index」と名付けられています。Kokusaiは国際のローマ字表記です。
構成国については下記の通りです(上位10ヵ国)
構成国 | 保有比率(%) |
米国 | 64.48 |
イギリス | 7.17 |
フランス | 4.31 |
ドイツ | 3.87 |
カナダ | 3.85 |
スイス | 3.4 |
オーストラリア | 2.9 |
オランダ | 1.5 |
香港 | 1.43 |
スペイン | 1.42 |
尚、日本を追加した計23ヵ国の先進国からなるMSCIワールドという株価指数があります。参考までに。但し、MSCIワールドをベンチマークにしたインデックスファンドに日本人で投資をする人は稀だと思います。何故ならば、MSCIコクサイとは別に日経平均やTOPIXに連動したインデックスファンドを保有したほうが、国内株と先進国株とのリターンの比較が容易に出来るためです。MSCIワールドだと株価の上下の要因が日本株に起因するものなのか、先進国株に起因するものなのか分からなくなってしまいます。
次にS&P500について記載をします。
S&P500とは
アメリカの「スタンダート・アンド・プアーズ(S&P)」が算出した米国の代表的な株価指数です。MSCIコクサイとは異なり、構成国はアメリカ1国のみとなります。米国の株式市場の時価総額の80%程度をカバーしています。ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックに上場している500銘柄から構成されます。
で、何で投資対象をMSCIコクサイからS&P500に変更したの?
ズバリ言うと、S&P500の方が圧倒的にパフォーマンスが良いからです!!!
リーマンショック前の2007年12月からの比較になりますが、現時点でのリターンは、オレンジ色のS&P500(IVV)は208.24%となりますが、対して青色のMSCIコクサイ(TOK)はリターンが27.48%となりますので、その差は歴然です。本当はもっと長い期間での比較をしたかったけれど、TOKの設定日が2007年12月のため、これ以上はさかのぼって比較をすることは出来ません。もし、比較を出来る方法があれば教えて下さい。
上記のデータを見る限りは少なくとも直近の10年間においては、先進国への投資は22ヵ国に分散投資をするよりも、アメリカ一国に集中投資をしたほうがリターンが高くなります。
少し前に投資ブロガーの間で先進国への投資は、MSCIコクサイで分散投資をすべきなのか、あるいはアメリカへの一国集中で良いのか話題になりましたが、明確な答えは出ていません。このままアメリカへの一国集中が高いパフォーマンスを生み続ける可能性もありますし、アメリカ経済が停滞してしまい、他の国へ分散投資をしていた方が結果として高いパフォーマンスを発揮する可能性もあります。
上記は1977年からのS&P500のパフォーマンスになりますが、ITショックやリーマンショックを除けば基本的には右肩上がりの絵になっています。
S&P500とMSCIコクサイのどちらに投資をすれば儲かるのかは、自分のような投資素人が考えたところで答えは出るはずもないけれど、過去のパフォーマンスを見る限りは、S&P500を全面的に信頼をしても問題はないと思ってしまいますよね。
そんな理由で今後もS&P500を中心に米国株に投資をしていきます。
それでわ!