日本株には投資する気がしない。長期投資でも損をするんじゃないだろうか。
前回記事ではS&P500に連動したETFを中心に米国株投資をしていると話をしました。それと、日本の投資家にとってはメジャーなMSCIコクサイ(日本を除い先進国22ヵ国の株式からなる株価指数)ではなく、S&P500に投資をしている理由についても併せて説明をしました。
だけれども、日本にいるのに日本株に投資をしない理由については一切挙げていなかったので、今回はそのことにについて話をしたいと思います。
その前にまずは日経平均株価のチャートを見てください。
上記のチャートは「YAHOO! FINANCE USA」からコピーしました。日本版のヤフーファインスだと過去10年分しか確認出来ないけれど、USA版ならば1984年までさかのぼって確認をすることが出来ます。
1989年12月に日経平均株価史上最高値である38,915円のピークに達しますが、翌年の1990年10月には20,000円を割れしてしまい、ピーク時の半値水準まで暴落しバブル崩壊となりました。90年代は14000円~20000円の間で乱高下を繰り返します。
2000年代前半にはITバブルが崩壊がし、7000円台後半まで下落。その後、2007年に18000円台まで回復しますが、リーマンショックにより2009年3月にはバブル崩壊後の最安値である7054円まで下落。
現在では株価連動型内閣と揶揄されるほど、安倍政権はとにかく株価の吊り上げに必死です。午前中に株価が下がったまま終わってしまうと、午後から日銀がETFの購入に動いて株価を押し上げる展開が何度も見られ、「官製相場」という言葉もよく聞かれるようになりました。
日銀にETFを大量に購入させ続けた結果、多くの上場企業で日銀が実質的な大株主になってしまうという異常な事態が発生しています。例えば、ファーストリテイリング(ユニクロ)の場合だと株式の15%以上を日銀が保有しています。
だけれども、これ程必死になって株価の操作を行っているにも関わらず、アベノミクス後の最高値は20,952円です。ピーク時のようやく半値程度です。
給料の上昇は見込めない、今後は子供の習い事とかで間違いなく出費が増えていく中で、投資を続けていくには欲しい物を我慢したり、飲みに行く回数を減らしたりして、節約に努めなければなりません。
そうして何とか捻出したお金で長期投資をした場合でも、20~30年後に元本割れだった場合にはとっても悲しい気持ちになりますよね。
難しいことは分かりませんが過去を見る限りは今後も日経平均株価が上昇していくことは想像出来ません。人口減少、高齢化社会など、不安要素が大きすぎます。もちろん、個別株では大きく伸びていく銘柄もたくさんあるでしょうが、そのような銘柄を選択する目は僕にはありません。
最後に日経平均株価とS&P500を比較したチャートを載せます。
青色が日経平均株価で、緑色がS&P500になります。その差は歴然で、日経平均株価はS&P500の足元にも及びません。僕のような資金の少ない素人投資家はわざわざ日本株に投資をせずに、米国株一本に集中投資をした方がパフォーマンスが遥かに良くなると思います。
それでわ!